カメと生態系の小話
こんにちは(^^)/
大阪府北摂(吹田市、茨木市)の個別指導塾、優良塾宇野辺校です!
今日は、生徒とアカミミガメ、ワニガメなど規制される対象の話をしたので、
ちょうど出てきたアカミミガメの話をしようと思います(^^♪
(私も実家にミシシッピアカミミガメ、家でクサガメを飼っています(@_@))
メジャーだけど…
このカメ、皆さんのほとんど見たことあるのではないでしょうか?
昔はお祭りでも取れたミドリガメですね!
正式名称はミシシッピアカミミガメといい、外来種です(@_@)
今そこら中にいる個体は、ペットとして飼われていた個体が、
逃げ出したり、飼いきれなくなり捨てられたりすることで、
野生化してしまったものです。
現在は、北海道から沖縄まで全都道府県に分布していて、
在来のカメ類と餌や日光浴場所等を巡って競合して、
定着地域では在来のカメ類や水生植物、魚類、両生類、甲殻類等にまで影響を及ぼしていると考えられます。
実際、日本固有のイシガメ(黄色い甲羅の亀です)は、
私はほとんど外で見たことがありません。
また、レンコン畑のレンコンの新芽食害等の農作物被害の報告もあります。
アカミミガメの規制の検討
アカミミガメについては、生態系等に被害を及ぼすことが懸念されることから、
2005年の外来生物法の施行に合わせて、
法律に基づく特定外来生物への指定が検討されていました。
ただ、野外での繁殖が確認された事例が少ないこと、
特定外来生物に指定されると、いま飼われている個体が捨てられて
さらに蔓延する恐れがあること等の理由で指定が見送られました。
生態系への影響
上記のように、外国から持ち込まれて野外に放されてしまうと、
日本単位で生態系が乱されてしまうことがあります。
生態系とは簡単に言うと、生き物たちと、それらが生きる自然環境をあわせたものです。
食物連鎖に着目すると、「生産者」である植物が光合成で養分を作り、
「消費者」としての草食性生物が食べる。
さらにその草食動物を肉食性生物が食べる、
そして、動物が死ぬと「分解者」としての土壌中の生物がそれを分解し、
その養分を植物が取り入れる。
これらの営みによって、豊かな生態系が形成されています。
このように、生き物がそれぞれの役割を担当しているのが生態系で、
気候の変化や人間活動により、ある生き物の数が大きく増えたり減ったりすると、生態系に乱れが出て、ほかの生き物全体に影響が出ます。
上記の例として、アカミミガメが増えたことにより、
ニホンイシガメや水生植物が減ったり、被害を受けたりすることがあげられるわけですね(+_+)
実は上の写真のカメのうち一匹も拾ったカメです。
仕方ないし…と思っても、捨ててしまうと国単位で大問題になってしまうこともあります。
だから、生き物を飼うときは責任をもって飼いましょう(^^♪
ちょっとややこしい話でしたが、生態系の話でした。
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