【京大生オンライン】古典の勉強法その②!

京大生オンライン塾の原田です!
前回に引き続き、古典の勉強法について書いていきます。
①ステップ4.識別をマスターする
実際に文章を読むと、同じ平仮名の並びで、違う意味が取れるものが
いくつか存在します。
ややこしい文章を正しく読むには、
助動詞の識別の知識が必要になります。
私は、学校配布の『極めてあはれ 古典文法識別編』 (仲光雄編著 エスト出版)
にとてもお世話になりました。
この本は、ありとあらゆる識別を網羅しながらも、
とても薄い教材なので、
何回も復習できます。
ところで、古典にも助詞が存在しますが、
助詞は正直、こういった識別に必要なものを覚えれば
十分だと思います。
②ステップ5.長文を読む
やはり、古典ができるようになる、総合力を鍛えるには、
長文を読んでいくしかありません。
まずは、普通に問題集の問題を解いてもらえばいいのですが、
勝負は、問題を解いた後からです。
まず、読み終わった文章を、品詞分解・逐語訳します。
これはどういうものかというと、
『いづれの御時にか、女御、更衣あまた候ひ給ひける中に、』(源氏物語 桐壺より)
という文章を、
いづれ・の・御時・に・か・女御・更衣・あまた・候ひ・給ひ・ける・中・に
というように、バラバラにして、
それぞれの単語の意味がすべて出るように
現代語訳するものです。
この時に、大切なのは、
動詞・助動詞は活用形と意味を考えること
単語帳に出てくる単語はちゃんと訳せること
(単語帳に出ないものは、訳せないと思いますが、
これは、雰囲気で訳してしまいましょう。覚える必要もありません)
敬語は、敬意の方向がどうなっているのか捉えることです。
これらがちゃんとできたら、
解説をみて、答え合わせをしてみましょう。
時間はかかりますが、
これが一番力を育てることが出来ます!
③ステップ6.古典を楽しもう
私は、古典オタクだったので、
図書館で『とりかへばや物語』、『方丈記』などといった全訳を読んだり、
友達との会話で、古典文法を使ってみたり、
友達へのプレゼントや、バレンタインデーの友達チョコに、
状況にあった和歌を調べて
カードにして添えていたり、
古典をみずから話す・書くことをしていました。
これをやっていると、
古典の文法事項を自分で思い返すことで
強烈に記憶に残すことができます。
また、和歌や物語にたくさん接しておくと、
当時の表現や、人々の考え方をよく理解できるようになります。
私が古典が得意だったのは、
やはり、古典が好きだったのが大きいと思います。
じゃあなぜ、工学部なんか選んだのか、
などと言われてしまいそうですが…。
でも、理系学部でも、難関の国立大学は
共通テストで結構国語の成績を見られますし、
東大や京大では記述式の国語の試験もあるので、
国語ができることは武器になりました。
私は実際、二次試験で数学4割ジャスト、
理科5割ジャストという
お世辞でもよくできたとは言えない成績だったのですが、
文系科目の力で合格できました。
理系の人も、ぜひ古典を楽しんでください。
◆まとめ
いかがでしたでしょうか。
かなり詳しく、自分の高校時代を書いてみましたが、
何らかの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
