岡井のつぶやき(ディズニー映画)

良い物語は良い構成から
こんにちは。茨木市の個別指導塾 優良塾 茨木星見分校の岡井です。
ウソか真か、世の中には自分とよくにている人間が三人は居るという話はよく聞きますね。以前、生徒にディズニーのキャラクターで「リメンバー・ミー」に出てくる、へ○ターにそっくりだと言われました。どれどれ、、見てみると本当にそっくりでした。これはもう間違いなく私がモデルです。
さて、それはともかく、本日は正に雑談といった内容になりますが、皆さんは「良い物語」とはどういうものだと思いますか。かっこいいヒーローや美しいヒロインが出てくるとか、最後は正義が勝つようになっていてハッピーエンドになっているとか、個性的な脇役の存在とか、その要素は様々に考えられると思います。実は、ディズニーの物語はどれも構成が素晴らしく、そのために感動を生み出していると言われています。
では、どういった構成をディズニーの物語のなかで読み取ることができるのでしょうか。
感動を生むための秘訣とは
「起承転結」ということばを耳にしたことがあると思います。これは、話や文章をわかりやすくするための文章術のことを指します。四コマ漫画などでは、この起承転結をイメージして構成を考えていくのですが、ディズニー映画では、この起承転結の「起」の部分をかなり意識して構成が考えられています。
ディズニー映画では、この「起」の部分で主人公にある設定を加えています。それによって物語がハッピーエンドになると、より鑑賞者は感情移入することができ、感動が爆発するわけです。その設定とはいったい何だと思いますか。答えはズバリ、「ギャップをつくる」ということだそうです。
ダメダメな人間が最終的に大きな壁にぶつかって、それを乗り越えるからこそ感動が生まれます。イメージしてみて欲しいのですが、生まれたときから一国の王様の息子として生まれ、わがまま言いたい放題、お金使い放題、高級な食べものしか食べたことがない、仕事は絶対にしない、暇があれば寝てばかりの人が、最終的に綺麗な王女と結婚した、、、で何か感動します?(笑)
とても貧乏、可愛い小猿と一緒に住んでいて、いつもボロボロの服を着ているけど、心は美しい。ときに盗みを働くけれど、リスクを冒して得た食べ物も自分よりもっと苦しい人間がいれば簡単にそれを譲る、、ような心の青年が最終的に綺麗な王女様と結ばれる、、、からこその感動ではないでしょうか。
マイナスからの成功は感動を生む
ディズニー映画で感動させられる理由は、上で述べたギャップを生み出しているからということなのですが、実はそれを簡単に設定する方法があることはご存知でしょうか。それが、なんとも簡単な方法があるそうなのです。それは何かというと、
「主人公をあえてマイナスの境遇に設定する」ということだそうです。
悲劇的な状況にあえて設定し、そこからサクセスストーリーにすることで感動はより大きなものにすることができるというわけなんですね。氷の女王と妹の両親が亡くなった辛い過去があるから、最終的にふたりが和解したときに感動する、絶対的な存在だったライオンの王様を自分の責任で失った子ライオンが、自分の故郷を取り戻すから感動する、片方のヒレが小さく、過去に母親を失った小魚が、たくさんの仲間たちと大冒険をして親魚と再会するから感動する、すべてマイナスの境遇です。
自分が置かれたマイナスの境遇、それでも「そこから成功を勝ち取る」からこそ、観ている者の心を揺さぶり感動するというマジックなんだとか。ただぼんやりと映画を楽しむのも良し、ときにはこうした構成について考えながら映画を観るのも楽しいかもしれませんね。
本日もお読みいただきましてありがとうございました!